手品…そう、今はやりのマジックではなくて、種も仕掛けもある手品、ゼンジー北京さん風に言えば「種シカケちょぼちょぼあるねー。」といったやつです。
私はこのあやしい芸が大好きです。

仕掛けさえうまく作ればほぼ失敗無し。
そして見栄えがするし、ネタバレしていても「結婚式だから」とあえてつっこまれることもありません。

みなさんは「メビウスの輪」ってご存知ですよね、紙のテープを半回転した状態でつないだものですが、表を指でなぞっているといつの間にか裏になった…この仕掛けを布でつくります。

まずは、手芸店などで布切れを幅10cm、長さ1.5mぐらいのものを買ってきます。
この布は薄地のもので、手で簡単に割けるものでないといけません。

この布のリボンの端と端をくっつけるのですが、まず、その前に、端と端を合わせて、中央部に5cm、そのそれぞれ半分のところに3.5cmぐらいの切れ目をハサミでいれます。
端の部分は4つに分かれます。
① 一番左の端と端は普通にくっつけます。(木工ボンドでくっつけます)
②左から2番目の端は半分ひねって、ちょうど表と裏が入れ替わるような形でくっつけます。
(これがメビウスの輪の部分です)
③左から3番目の端は普通にくっつけます。
④一番右の端はちょうど1回転した形でくっつけます。
これでしかけの完成です。

では口上も添えて演じることにしましょう。
(口上に自信のない方は「オリーブの髪飾り」風に「タラララララーン」と口ずさみながら演じてもOK)
「本日はまことにおめでとうございます。
さて、こちらに一つの輪(和)があります。この輪をちぎって(契って)いきます。」
*注、結婚式ですから「裂く」「別ける」は やめときましょう。

 リボンを真ん中の切れ目で裂いていきます。
当然2つの輪に分かれます。
「二つの輪ができました。」
二つの輪を客に示し、左の肘に左側(半回転)の輪をかけて、次に右(一回転)の輪を両手で持って
「今日は結婚式です、結婚式には不思議なことが起こります。」
と言いながら裂いていきます。
そして、効果音がなければ自分で「ジャーン」と言いながら二つの輪がどうなっているのか示します。
驚いたことに2つの輪は手品のリンキングリングのようにつながっています。
(これは布だからこうなりますが、紙だとうまくいきません。なぜかつなぎ目のところで一回りしてしまいます。布だと本当に手品のようにつながってくれます。どうしてでしょうね?)
「このように繋がってしまいます。」
つながった輪はお客にプレゼントするのもOK

次に左手に掛けた輪を両手で示して。
「今日はもっと特別なことがおこりそうです、これからは新郎新婦に手伝っていただきましょう。」
と言って二人を呼んで割いていってもらいます。
全部裂き終わるちょっと前でちょっと間をもたして
「ジャーン」
効果音と共に二人に輪を広げてもらいます。
なんと一つの大きな輪になっています。
(そう、メビウスの輪をハサミで切っていくと大きな輪になるのです。)

「お二人のおかげでこんなに大きな輪ができました。(拍手を求める)…いつまでもお幸せに。」…退場

どうです?簡単でしょう?
本当に古典中の古典と言った手品ですが、演じられているのを見たことは全然ありません。
案外古典というものはそういうもので、実際やってみると馬鹿にできない効果がありますよ。
それから、いくら練習不要と言っても、ネタ作りは丁寧にやってください。
布には裂けるラインがありますが、その目に沿ってネタを作らないと、途中で輪がちょん切れてしまったらシャレになりません。
同様につなぎ目もしっかり接着していないとだめですよ…念のため