コーチングのプロが教える質問の技術

コーチングのプロが教える質問の技術

  • 作者: 齋藤淳子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2003/12/05
  • メディア: 単行本
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 2003年に書かれたこの本は、この時期以降この手の本をそれなりに読んでいる私にとってさほど目新しい情報を得る本にはならなかった。 しかし、今まで得ていた知識の整理や、その中で自分は何を実際にできていて何をできていないのか(あるいは納得していないのか)を改めて考えるよいきっかけとなった。
 よくある「相手のタイプを分析して、それに合った対応をしよう」という話で、本書では 「コントローラータイプ」「プロモータータイプ」「サポータータイプ」「アナライザータイプ」の4つに分類している。私はこのステレオタイプな決めつけが大嫌い(これが許されるのは血液型占いと星座占いだけだと決めている)なのだが、本書では好感をもって受け入れた。
 それはこれらの分類の説明をする前に以下のようなことわりがあったからだ。

 ただし、タイプ分けについては2つの注意すべき点があります。
ひとつは、タイプ分けをしたからといって、どのタイプが優れていてどのタイプが劣っているということではないということです。(中略)
 もうひとつは、タイプ分けは人格や人との関わり方を決定するものではないということです。ですから「あの人はこのタイプだから(中略)こういう関わり方をすればいいだろう」といった安易な決めつけに使うと、かえってコミュニケーションを狭めていく結果になります。

 ものすごく当たり前すぎる事なのに、このことをしっかりと強調している本はあまりない。
 自分とは考えかたや価値観の違う人たちがいるということをしっかりと認識すること、そしてその人たちの「いいぶん」を自分の価値観とは異なるが、一応理解すること。 これがタイプ分けを有効に活用する秘訣だと考えている。


 会話の「チャンク」について、チャンクアップの手法はなるほどと思った。 普段の会話でも私はよく「よーするに何なのよ?」と訊ねることが多いが、この際「チャンクアップ」を意識することで話題の粒度を相手にも納得させることができそうな気がした。


 後半になって具体的な事例が多くなってきたあたりで飽きてしまったのが少し残念。 でも、本書は私のまわりで、私と一緒に仕事をする人には一度は読んでほしいと思った。 本書を読んだ結果の反応によってこれまでその人がどのような姿勢で仕事をしてきたのか(主に人間関係に於いて)がわかるからだ。


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